こんにちは。
元NHKキャスター・話しかた接客マナー講師の相澤静です。
今日は「相澤式インタビューテクニック、その2」をご紹介します。
今日も失敗例です(笑)。
そして、これもNHKキャスター新人時代にやってしまったことです(新人時代は失敗がたくさんあります)。
それは・・・
「なぜ?」「どうして?」を多用する。
当時、どのようにしたらインタビューにうまく答えてもらえるかが分からなかったので、私はとにかく相手に「なぜですか?」「どうしてどうなのですか?」「なんのためにそうしているのですか?」等々、とにかくたくさんの「Why」を訊いていました。
最初は快く答えてくれていた取材相手だったのですが、私が何度も何度も「なぜ?」「どうして?」と繰り返し訊くので、最終的には相手の方を怒らせてしまった・・・という経験があります。
「あなたは、何度も同じことを訊いてくる。私の話を聞いていないのですか?!」と相手を激怒させてしまいました。
キャスターとしてまだあまり取材経験がなかったのもあり、少々難しい内容だったのもあり、私は確認のために何度も何度も訊いてしまったのです。
今であれば、他に言葉を変えたり表現を工夫するなどして相手の情報や気持ちを引き出すことができますが、当時は「なぜ?」「どうして?」を多用することしかできなかったのです。
この失敗から「なぜ?」「どうして?」を多用せず、他の言葉や表現を使って訊くということを覚えました。
相手のことを知りたいという思いが強かったり、相手の話を理解するまでに時間がかかる場合は「なぜ?」「どうして?」を何度も使うのではなく、言葉や表現を変えて訊きましょう。
■「話し方」の本を出版しています。ご購入はこちらからどうぞ。
この記事へのコメントはありません。