こんにちは。
元NHKキャスター・話しかた接客マナー講師の相澤静です。
お客様と接するときに、心地のいい空間を作ることも大切です。
そのひとつとして、今日は「適切な距離」について考えてみましょう。
あなたは、お客様と接するとき、どのような距離感で接していますか?
「相手との距離感」は人によって近かったり遠かったり様々です。
自分がいいと思っている距離と相手が心地いいと思う距離は異なりますので、注意が必要です。
コミュニケーション上、距離は次のように分けられます。
1.社会ゾーン
2.固体ゾーン
3.密接ゾーン
それぞれ見ていきましょう。
「社会ゾーン」とは、相手と向かい合って立ってお互いが手を前に伸ばしたときに、この距離がビジネスで会話をするのに適していると言われています。
自分と相手の腕ひとつ分ずつの距離のことです。
「個体ゾーン」は社会ゾーンよりも近づきます。
相手と向かい合って立ってお互いが手を前に伸ばしたときに自分か相手の腕ひとつ分の距離です。
この距離は、名刺交換やものの受け渡しのときに適している距離だと言われています。
そして「密接ゾーン」はより近づきます。自分、もしくは相手の腕ひとつ分の中に入ります。
この距離は「パーソナルスペース」とも言われますが、コミュニケーション上、この中に入っていい人は限られています。
家族や恋人です。
それ以外の人だと、白衣を着た人は入ってもいいのですが、他人がここに入るととても不快な感じがします。
相手との距離感が近い人は、充分、この距離感を意識してくださいね。
一方で、距離感が遠い人もいます。
以前、研修でお伺いした企業の社員の方は「社会ゾーン」でも「近い感じがする」とおっしゃっていました。
その方は、人と目を合わせて話すのが苦手という方だったので、距離感も、できるだけ自分が心地のいい距離を選んでいました。
近すぎず、遠すぎず。
そして、自分ではなく「相手にとって心地のいい距離感」を保てるようにしてくださいね。
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