こんにちは。
元NHKキャスター・話しかた接客マナー講師の相澤静です。
好感度の高い話し方のポイントは色々ありますが、今日は「言葉の選び方」についてお伝えします。
普段、あなたはどんな言葉を選んでコミュニケーションを取っていますか?
よく目にする光景があります。
<シーン1>
Aさん:すごいお仕事をされていますね!
Bさん:いやいや、全然、すごくもなんともないですよ。
<シーン2>
Aさん:素敵なワンピースですね。
Bさん:でも、これ、そんなに高くないんですよ。
<シーン3>
Aさん:私はBさんの▲▲なところがとても魅力的だと思っていますよ!
Bさん:いやいやいや。私なんて・・・全然ですよ。そんな風に言っていただくような人間ではありませんよ。
日本には「謙遜」という文化があります。
とても素敵な文化だと思います。
しかし、上記のように謙遜ばかりしていると、そういった話し方が身に付いてしまい褒められたときに素直に「ありがとう」ということができなくなってしまいます。
「ありがとう」という感謝の言葉は、言われるほうにとってはもちろん、言うほうにとっても嬉しい言葉です。
最初はちょっと恥ずかしかったり、謙遜が癖になっている人は言いにくいかもしれませんが、まずは一旦「ありがとう」と受け止めましょう。
そして「ありがとう」の後には、マイナスな言葉よりもプラスの言葉を使いましょう。
Aさん「すごいお仕事をされていますね!」
Bさん「ありがとうございます。とてもやりがいのある仕事で、私自身も楽しんでいます」
とか
Aさん「素敵なワンピースですね」
Bさん「ありがとう。このワンピース、実際は安いのに高く見えるところが気に入ってるの」
とか
Aさん「Bさんの▲▲なところがとても魅力的だと思っていますよ!」
Bさん「ありがとうございます。そう言われると照れますが、素直に嬉しいです!」
などなど。
私もついつい謙遜してしまって「いやいやいや・・・」と言ってしまいがちになるので、まだまだ訓練が必要だなと思っていますが、こんな風に「ありがとう」プラス「前向きな言葉」を使うとコミュニケーションがスムーズになります。
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